愛しきもの

2013年03月23日

相棒のメンテナンス

引越しで・・肉体的・精神的打撃を受けた相棒のメンテナンスに、
主治医の倉がやって来た日・・・


今までは隣に住んでいたから、
ちょっと機嫌が悪い相棒をなだめるのに時間がかからない絶好の環境だった。

今は、車で片道2時間の距離・・
相棒もアタシも、不安な日々だった。
普段は、できれば顔を合わせたくない倉だが、この日ばかりは待ち焦がれていた。


数日前から、倉が喜びそうなご馳走を考えていた。
泊まっての夜の宴会なら、いろいろ浮かぶが、
倉の休みは、この日だけ・・
翌日から九州だという。

お昼ご飯のメニューを考えた。

数日前に、西の料理番が送ってくれた"イカナゴ釘煮"を出そうと決めた。

倉の口癖は・・

「東京に来て一番驚いた事は、
 蕎麦や饂飩のおつゆが真っ黒な事と、
 イカナゴ釘煮がない」

・・だった。

倉は、春になると亡き母上の思い出話として、いつもイカナゴ釘煮を持ち出した。

「母はこの時期、イカナゴをゲットするのに大騒ぎなんですよ。
 頼みもしないのに、クール宅急便で送りつけてくるんです。
 あの頃は、うるさいなぁって鬱陶しかったけど、静かになった時は、母はもういなかった。
 今となってはイカナゴ釘煮は母の味なんです」

そうなのよね・・倉のお母様の命日は、春のお彼岸だったものね・・





午前9時半、家の前にタクシーが停まり、倉が降りてきた。
えっ?電車で来たの?と思ったが、集中力を長時間持続するためなんだと・・すぐに察した。


仕事場に入るなり、初めての対面となる、古いアップライトピアノに興味津々の様子・・


興味津々の倉






















見つめて動かず・・また病気が出たゾ(爆)

見つめて動かず(爆)






















このピアノは、いずれ、倉の工房に上げて修理する予定。






お昼ご飯


マグロずけ丼・とろろ昆布のおつゆ
大丸・イカナゴ釘煮・つけもの


お膳を台所に用意して、
ポケットにカメラを忍ばせ、
仕事部屋の倉に声をかけた。


お昼ご飯
























「大丸がどしてここにあるの?ずけ丼、大好き!」・・と、上機嫌で食べ始めた。

イカナゴ釘煮は気付いた様子がなく、箸をつけない。

「いつもの佃煮じゃないね、何?これ」・・と、口に入れた瞬間・・

ヒヒンと馬のいななきのような声を発したような気がするが・・
ともかく、変な声が喉もとから出た。

ジーっとアタシを見つめ、
倉  「なんで?これどうしたの?イカナゴ釘煮だよね!」

アタシ 「そうよ、美味しい?」

倉  「作ったの?なわけないか・・わざわざ取り寄せてくれたの?」

アタシ 「西の友達が作って送ってくれたのよ」


箸が止まったまま、イカナゴ釘煮を凝視していたが・・
鼻がトナカイのように赤くなり・・

「母の作ったのは庶民の味だけど、これは高貴なイカナゴ釘煮だね」

・・と、笑いながら言おうとしてるんだけど、
右頬が痙攣したと思ったら泣いた。

アタシ  「早く食べなさいよ!」

倉  「うん、美味しい」  

・・と、下を向き、目をつぶって、噛みしめながら食べていた。

ずっとシャッターチャンスを狙ってたんだけど・・
なんだか・・倉がかわいそうになり・・写真は撮れなかった。








相棒のメンテナンスに要した時間は、8時間30分だった。

途中、珈琲もお茶も飲まず、水を立ったまま、コップで2杯飲んだだけ。


倉1






















倉2






















倉3






















倉4






















あたりは暗くなってきた・・・


倉5(日が暮れた)






















フィニッシュ。

バッハの小品を弾く倉の音は、
夜のしじまに・・金の粉が降り注ぐようだった。


倉6(フィニッシュ)






















倉の名誉のためにも、残したくなった相棒と倉のレーシング。


春の彼岸の忘備録。



at 17:44|PermalinkComments(32)

2013年02月17日

相棒の到着

相棒の到着とともに引越しが完了した。

アタシの相棒は、無事、機嫌よく仕事部屋に入ってくれるのか・・・
計算上はOKなんだけど、実際その場になってみないとわからなかった。

玄関からは無理との判断で、庭側からの搬入となる。


piano1






















20年来の友人、日頃ひょうきんなサブちゃんも真剣な顔だった。


piano2




















piano3




















piano4























piano5






















ここまでくれば一安心。
相棒は、この後、ゆっくり回転して定位置に収まった。


piano6

























サブちゃん・・若い人が力任せに持ち上げるのを静止して、
腰に回したベルト一本で、ひとり、相棒の向きを変えるところなんぞ・・
ため息が出ちゃったわ。

プロの頂点に立った人の熟練された技と勘は、経験の積み重ねなのね・・
真っ白な顎鬚が・・かっこよかった☆

「おまえはいいやつだ、よく言うこと聞いてくれたな」
・・と・・相棒を撫でながら・・深煎りの珈琲を美味しそうにすするサブちゃん。
まるで、厩舎に競走馬と佇む調教師のようだった。

お茶うけがないことに気づき、慌てて、近所のお菓子屋に走り、買ってきたタルト・・
まだ凍っていたので、車の中で食べてねと言おうとした矢先・・
口の中に放り込んた(爆)


お土産に用意したお赤飯のパックを異様に喜んでいた♪

お疲れ様でした。どうもありがとう!

at 17:07|PermalinkComments(14)

2013年01月25日

コンビニご飯は虚しくて・・

100キロの道のりを行ったり来たりの生活・・・
さすがに疲れてきた・・

コンビニのサンドウィッチはなかなか美味しくて好きなんだけど・・
たまぁに買うから美味しいのかもね。
味が濃い?っていうか・・塩気がキツイよね・・

今日は、お昼用に "納豆巻き" を買った。
コンビニのお寿司は初めて買うかも・・・
楽しみぃ

しかし、こうも料理をしないと・・ブログに書く事もない
自分のアイデンティティーの貧しさにアングリ・・・



野菜小屋に、ミッキー野菜屋の白菜があった・・というか・・忘れてた。
新聞紙にきっちり包んであったので大丈夫だったわ☆

今、ストーブで "おつゆ" 作ってます♪

ざく切りの白菜を敷いて、聖護院蕪を乗っけて、水を少し入れてコトコト・・

いい匂いがしてきました〜
昆布も鰹節もないから、出汁無しなんだけど・・
これでいいのよね!
野菜からダシが出るもの♪
小鍋に取りわけて、お昼は味噌汁に・・

夜は、麺つゆを入れて "煮込み野菜饂飩" かなぁ


ストーブで・・






















追記

お昼ご飯

味噌汁が美味しい
出汁要らず

お昼ご飯



























そうそう!山の家でシューマイを作ったのよ☆

名人作 和蒸籠・・・初めて使いました。

すばらしい使い心地だった。
そして、とっても驚いた事に・・
蒸気の滴が落ちないんです。
木蓋が、全部吸ってくれるのね・・・


山の家の晩酌

「シューマイ」


蒸籠でシューマイ




















at 12:05|PermalinkComments(10)

2013年01月14日

雪と涙

朝から雨だった・・・
お別れのお線香を上げさせて頂きに、名人のお宅に伺う。

奥様がにこやかに迎えて下さった。
お掃除の行き届いた小ざっぱりとしたお部屋は暖かく・・
石油ストーブにかけた薬缶から湯気が上がっていて、心もぬくくなる。

お茶を頂きながら・・名人の思い出話しに会話も弾む。

「紅茶でもいかが?」・・と、席を立とうとなさったのを機に、おいとまをしようとしたら・・
奥様がアタシを制し、奥から段ボール箱を持っていらした。

「ご迷惑かも知れませんが、お父さんの作ったものを、あちらにお持ち頂けませんか・・
 実は、暮れに、お父さんの仕事部屋を大掃除した際、天袋から出て来たんです。
 こんなものを作っていたのかとびっくりしました。
 私はまったく知りませんでした・・いつ、作ったのでしょう・・
 あなたなら使って下さるのではないかと思いまして・・」


アタシは、とんでもないことです・・とご辞退した。

しかし・・奥様は・・

「お父さんが一番喜ぶ事が、私の一番の喜びなんです。女房ですから」


アタシは、下を向いて、ただ黙って首を横に振りながら涙がこぼれた・・





それは、"ひのき"のいい香りが漂う和セイロだった。
木組みの先端は、銅板で処理されていた・・

せいろ























蒸し板は、火にかける四角い釜に合わせて作り、すっぽりはめ込むようになっている。


四角い釜に合わせての細工





















セイロを乗せる側の蒸し板

蒸し板






















セイロを乗せてみた・・・ピクとも動かない・・


中




















中簾




















せいろ中の様子


























雨から雪に変わり・・
どんどん降っている・・

雪がどんどん降っている・・





















心が雪のように清らかになった日 

at 13:37|PermalinkComments(8)

2012年09月29日

世界にひとつ

栗拾いがてら、里に行ってました。

台風が来る前に、畑の草取りをしたわ。

この大きな竹籠ね、物置で発見したのよ☆
とっても便利なの♪

そうそう!物置で、藁のこもかぶりの大量の炭を発見!
飛び上って喜んだわ(笑)
まだまだ古いものが沢山眠ってる物置
楽しみが増えたわー☆


草取り2






















ひとりで、しばらく草むしりをしていたら・・・
近所に住む同級生が来た。

「こないだっから作ってたモンがあっからよ、今っから持ってくっから」

ほどなく、軽トラが畑脇の道に止まり・・
ものすごく大きな・・光る物体を、ころがしながら・・ニコニコ顔でアタシに尋ねる。

「どこさ置いたらよがっぺ」

おっきなおっきな・・アルミのガーデンテーブルだった


テーブルの脚映画フィルムを巻くアルミのリールを
切断して作ったそうな・・・

いったい・・そのリール・・
どこから持って来たのか

真中に、パラソルを立てる穴まで開けてある・・

足も、もちろん手作りだそうだ

なんとも素敵なアルミの曲線・・・

アートですよ

椅子5客・・・
これはホームセンターで買って来てくれたそうな

「安かったから」・・と、言うんだけれど・・
どうしよ〜〜〜


テーブル
畑の東寄りの所に、大きな桜の木があるんです。

夏場は、そこが日陰になるので、

その木の下に置く事にしたわ

直径130センチの大テーブル。

嬉しいー













周りは、あたり一面・・そば畑です。


蕎麦畑

















晩酌

あるものだけでサラダを作った。

それを肴に焼酎


晩酌






















収穫した大根と人参、同級生にもらった里芋で・・・

美味しいスイトンが出来た♪


すいとん






















今日は、仕事部屋と台所で栗剥き・・の往復(爆)



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2012年08月13日

名人の旅立ち

昨日の夜、ももからメールがあった。

「おやじが息を引き取りました。
 生きてるうちに会ってもらいたかったけど急なことでした。 
 ご報告まで」


今日の午前中、お握りを作って、ご自宅にお伺いした。
お線香を上げさせて頂いた。

奥様は憔悴しきったお顔だったが、さすが、宮大工の棟梁の奥方らしく、気丈にしておられた。

ももは、アタシの顔を見たとたん、嗚咽・・・

悲しいお盆になってしまった。


名人には、本当に良くして頂いた。

アタシのために作って下さった物や、直して下さった物を記して、
ご供養したいと思います。





食器棚脇のスペースに、3段の棚を作って下さった。


棚
























神棚のお飾り、一対を作って下さった。


神棚
























イチョウの丸まな板を削り直して下さった


削って頂いたまな板





















「こんなん、あったら便利だろうと思って」・・と、はにかんだ笑顔で渡された
ネコ柳の小さなまな板

小さなまな板





















40年前に作ったという檜の寿司台を頂いた。
今でも、檜の香りがしています。

寿司台





















ガタガタする鰹節削り器の四隅を、手作りの木の釘で直して下さった。
刃も研いで下さった。

鰹節削り器の直し

























焼酎サーバーの注ぎ口を作って下さった。
「予備にしまっといて」・・と、もう一つ、組の注ぎ口を下さったが・・
今思えば・・この頃から体調がお悪かったのかも・・・


注ぎ口

焼酎サーバー






















いろいろお世話になりました。
名人に出逢て・・
幸せでした。

安らかにおやすみ下さい。

at 14:27|PermalinkComments(10)

2011年08月26日

みぃつけた〜

引越し準備に向けて片付けモード全開ですよ!
涼しいから助かるわー

二階の納戸は、3・11でグチャグチャになって、片付ける気力も失せたまま放置してあった。

しかし・・
(津波ですべてを失った方もいるのに・・このザマはなんだ)

しっかりしろ!!自分!!!!

・・・・と・・激しく叱咤しながら・・片付けを再開しましたわ。


日も落ちて、カナカナの鳴き声が・・妙に晩酌タイムをそそるのよねぇ・・(爆)

(さぁて、ここまでとするかナ・・)

・・と・・背伸びをした途端、床に敷いて座布団代わりにしてたネコ用ひんやりマットが滑って・・
自分でも驚くほど、大袈裟にひっくり返ったアタシ

事故って、こうして突然起きるのよね!

足がツツゥ〜と滑り、身体が宙に浮いた
反射的に手をかばって、背中から床に激突
まるで柔道の背負い投げの如くですよ・・

星が出ましたわ

しばらく、そのままの姿勢で天井をボーっと見てた・・

大丈夫そうなので・・首をゆっくりと左右に動かして起き上がるウオームアップをしていたら・・
ダンボール箱の文字に目が釘付けになった・・
床に這いつくばらないと見えない文字でした。

「キツネのオーケストラ」

こんな所にあった
益子の女流作家に頼んで作ってもらった土人形です。

昔・・就職?を喜んでくれた叔父が、お祝いにプレゼントしてくれたんです。
なんとか自活出来るようになって・・
森の家を新築した時に、半分だけ持って行ったんですけれど・・
残りのキツネが行方不明だったの。
散々探しても出てこなかったんですよ。

仕事部屋に移動しました♪

キツネのオーケストラ






















本棚の一枠に上手く収まったわ♪
めでたしめでたし


本棚へ





















オーケストラ6





















オーケストラ8






















我が家の兵馬俑
発掘しました



オーケストラ3





















オケ


























晩酌

「茄子の餃子」

茄子の皮を剥いて、蒸し器でトロトロになるくらいまで蒸した。
笊に上げて、冷めてから粗微塵にして・・
ニンニク&生姜も微塵切りにして・・
豚挽き肉とこねて、隠し味に味噌を使った。


タネ






















餃子























これが美味しかった

今夜は雨音を聞きながらウイスキー飲んでます☆



at 22:08|PermalinkComments(8)

2011年03月07日

焼酎サーバー

雪の降るのを台所から眺めながら・・
いそいそと晩酌の準備をしています。
今日は、とてつもなく良い事があったんです



下の写真は、叔父の家が取り壊される時に一緒に埋没されるところだった酒樽です。
媚びのない白磁の色に一目で惹かれたアタシは、この酒樽を頂いて来ました。

もちろん、飾って愛でる趣味はありませんよ・・
なんとか再生して、焼酎ストッカーにするつもりでした。
この頃の(大正時代)の国土は豊かで汚染されていませんでしたから、
美しい土で焼かれた陶器の酒樽に焼酎を貯蔵しておけば美味しくなるでしょう。

アタシは、焼酎は酒屋の量り売りで買っています。
4リットル1680円の籐五郎っていう安酒です。
焼酎に関しては美酒は何故か悪酔いするんですよ・・
必ず、翌日まで持ち越します・・
翌日の体調が良いのは甲類の安焼酎なんですよ(爆)

ただね、4リットルのボトルを台所に置いておくのがイヤなんですよー
今は、籠に入れて布でカバーして階段の隅に置いてあるけどね・・
晩酌には備前のボトルに入れ替えるんですけど・・必ずこぼしますわ

この酒樽は一斗(一升瓶が十本分)ですから・・熟成されますよ♪



頂いた酒壷

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし・・お酒が出る所はどうすればいいの?
コルクを差し込んでも、どばぁ〜〜っと出て・・ダメよね・・
だいいち、コルクを抜いたら最後・・
酒圧で・・再び差し込むのが不可能な事は火を見るより明らか。


そこで、匠に(もものお父上)相談したんです。
電話で、おおよその事を説明したら、匠は・・
「お茶一杯、ご馳走になりに行ってみるかな」
・・と、見に来て下さいました。

酒樽を抱えてお帰りになって5日後の今日・・


見て下さい




注ぎ口

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木の香のいい匂いが台所中漂いましたわ・・
尾州桧(ビシュウヒノキ)という材料を使ったそうです。
伊勢神宮などに使われる桧で、今では手に入らない貴重な木だそうです。
宮大工だった匠は、大切に持っていた材料を使って下さったようです・・

 


酒樽の中です・・
差し込んだ木管を、お酒が残らず出るように微妙な傾斜をつけて削ってあります。

 

傾斜が付いてる・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



これは、蓋のところです。
beforeを撮って置けば良かったです・・
蓋の裏は、段差をつけた陶器の浅い枠だけでした・・
蓋をするとカタカタしていましたし、隙間がありました。
陶器の枠にコルクを貼り付ける以外、方法がないと思っていましたら・・
なんと!
木を刳り貫いて栓を作って・・陶器の枠に埋め込んであります・・
お酒の水蒸気を木が吸い込むから接着剤は使ってないそうです。
職人の感だけを頼りに・・木を刳り貫いていったって・・おっしゃってました。
注ぎ手も、木の管も、蓋も・・すべて手作業です・・

 

蓋の裏
























注ぎ口の木に焼酎が浸み込むまでは、ポタ・・ポタ・・と僅かに垂れていましたが、
15分もすると、ピタリと止まりましたわ・・
凄い・・



酒樽






























注ぎ手を静かに回しながら少しずつ上に持ち上げると・・

「おおぉぉ〜〜〜〜!!」





出たー♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


素敵・・・・素敵過ぎですわ 
締めると・・飛散もなくピタリと止まりました・・何故なの?・・
素晴らしい・・








「鱈の子と若布の煮物」


鱈子























「鎗正宗」というお酒は現在もあるんですね・・滋賀県の富田酒造という蔵元ですわ・・
きっとハイカラオジジだった祖父が愛したお酒だったのね・・
まさか焼酎ストッカーになるとは・・草葉の陰で苦笑しているに違いない・・ 

匠の手によってよみがえった酒樽・・
もはや骨董の域を出て・・
美術品のよう・・


口




























at 19:30|PermalinkComments(19)

2011年02月28日

雪の中

雨音で目が覚めました・・
カーテンを開けると、すごい雨・・
今日は、叔父の家からピアノを山の家に運ぶ段取りをつけていたんですけど・・
この雨じゃ無理だわね・・

しかし、サブちゃん(ピアノ運送業者)に無理を言って強行しましたわ。
今日しかないんですよね・・
サブちゃんは、「いいよー」って明るく言ってくれました。

新4国道を北上して・・茨城県に入った頃・・
雨が雪に変わりました・・
栃木県に入って、更に強く降る雪・・マズイです・・山を登れるか・・

アタシが山の家に到着した頃、サブちゃんは東京から東北道を駆っていました。




ピアノ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プロは凄いですねぇ・・定刻に運び込まれましたわ・・

 

アンティークピアノ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お茶を飲むのも控えて・・雪が積もって山を降りられなくなる前に慌ただしく帰路につきました。



晩酌


安いワインを飲んでますよ。
ハナから期待してなかったワインですが何故か美味。


ワイン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


肴は冷凍してあるピザ台に玉葱乗っけて焼きましたわ。



クリスピー玉ねぎピザ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美味しいのなんのって!!!


もう・・ふらふら・・



at 23:14|PermalinkComments(10)

2011年02月15日

飯椀

昨日の夕方から降り出した雪は凄かったですよ・・
アッという間に銀世界でした。
久しぶりにshinと飲みましたわ。
アタシが肴の支度をしているうちに、こんな事をしでかしてたわ・・

雪のshin

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪だるま制作に余念がないshinは放って置いて・・
アタシは風呂上がりの麦酒飲みながらPCに集中してました。
山梨県南アルプス山脈の麓に暮らす木工作家のホームページを凝視してました。




 

ここ一ヶ月、味噌汁椀を探していたんです。
長年愛用した漆塗りの味噌汁椀にヒビが入り、とうとう漏るようになったので、
新調すべく探していました。
そして・・10日位前ですが・・
見つけた・・と言うより、惹きつけられた作品に出逢いました。
黒柿の椀です・・

「黒柿で椀を作っています。
手の上で、しげしげと愛でる面白さを
木の碗で実現出来るのは、
黒柿の他にあるだろうか・・・」

・・・というメッセージと共に写真がアップされていました。


黒柿椀の棚

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

五感が痺れるって言うんですかねぇ・・美しくて野性的で・・
味噌汁椀は・・これしかない・・って思いましたわ。

ところが、購入する手段がないんですよね・・
値段も出てません・・
ホームページには、作品の写真とブログのみ・・
しかも、ブログは昨年の4月で止まったままなんですよ。



メールをしましたわ・・
5日後に返信があった時は嬉しかったです。
作品に目を止めて頂けて嬉しかったと言うコメントと共に、
手元に残っているのは一つだけで、味噌汁椀には内径が小さいと思います・・とありました・・
そして、その黒柿椀の写真が添付されていました。


黒柿椀

 

 

 

 

 

 

 

瞬間・・アタシは思いました・・
(この椀で、玄米ご飯を食べたら・・どんなにか・・おいしかろ)

そこで・・
「飯椀として使った場合、使い勝手やお手入れなど、いかがなんでしょうか・・
木の器には無知ですからアドバイス頂けたら嬉しいです。見れば見るほど素敵な椀で・・
家に来てくれる事を心から望んでいます」
・・・と、再びメールしました。

翌日、返信があり、「飯椀でしたら、ちょうどいい内径かも知れません」・・とありました。

とうとう・・この黒柿椀が家に来る事になりました。
アタシはもう・・有頂天で・・
風呂上がりの麦酒を飲みながら・・
何度も何度も、彼のホームページを見ては溜息をついてたってわけ。






そこへ、雪だるま制作を終了したshinが
「何をそんなに熱心に見てるの」と背後から覗き込んで言いました。
事の顛末を、かいつまんで話したんですけど、話はそっちのけで、写真の椀に惹かれたようでした。

shin 「素敵だねぇ〜そうだ!コレ、誕生日のプレゼントに買ってあげるよ。
     毎年、頭を悩ませるんだよね・・そんなに気に入ったのならコレがいいや」

アタシは内心思いましたよ・・(バカチンな男だわぁ・・値段も確かめないで・・)
しかし、せっかくのお申し出・・
ありがたくお受けする事に致しましたわ。







そして・・今日・・
待ち焦がれた黒柿椀が届きました。

なんとも言えない・・静かなオーラを放っています・・
もしかしたら、手放したくなかった作品だったのかもしれませんね・・
愛おしそうな梱包の仕方でしたわ・・


飯椀

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裏には、名が焼印されています


焼き印

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして・・もう一つの小さな包みが入っていました・・
黒柿の小さな器です。
プレゼントして下さったんですね・・感激・・
ぐい飲みでしょうか・・
珍味を入れても素敵ですわ・・


珍味入れ






















重からず、軽からず・・
手に馴染んで・・
使いやすいです・・とっても・・
不思議な事に・・ご飯が椀にくっつきませんよ・・



玄米ご飯

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

煮干しの佃煮と・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ホームページに書いてあった言葉の通りです。

「柔らかい木、
ゆっくり長い時間をかけて成長した硬い木、
甘い実のなる木、
美味しい実のなる木、
木には、いろんな香り、色、硬さがあるんです。
様々な木の香りや質感を楽しんで頂くために、
あえてウレタン塗装を施さず、
植物ピュアオイルのみで仕上げています。
木材には、防虫剤、防腐剤など一切、使用していません。
すべて10年以上の時間をかけて、ゆっくり乾燥させたものを使っています。」

本当に・・ピュアな作品でした・・

職人のノウハウを、しっかりと備えた芸術家は、
滅多にいないと思います。

嬉しい出逢いでした・・



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