美しい人

2017年06月01日

ウツギ

「庭のウツギが見頃だからいらっしゃいよ」
・・と叔母からの電話。

手土産にパンを焼く。
ちょうど到来物のメロンがあったので籠に入れ、
あとは何かないか・・と考える。
叔母の好物のカルピスバターが封を切らずにあったから嬉しい。

パンとバターとメロンの籠に、庭のミヤコワスレで作ったブーケを添える。
うん、なかなか可愛い籠になった♪
叔母の家は街中で、車で10分の距離。


叔母がウツギの枝を切ってくれた。



台所脇の床の間に飾ったウツギ


ウツギ





そして、こんなお土産も・・・
ちょっとアタシの趣味とは違うけど・・ここに居てもらいましょ(汗)

手作りのクッション& お人形


お人形





75歳になるのに、見惚れるほど美しい叔母。
洋服もお洒落だし、薄化粧も綺麗、アクセサリも品がいい。
ほんとうにいるのよね・・こんな美人が・・と考え込んでしまう。

「あなたの食卓にぴったりだと思うのよ〜」・・と、
その柔らかな笑顔で言われると、嫌とは言えなかった。

ノリタケの27センチプレート3枚+1枚

ノリタケのプレート

右の皿はまだしも、
薔薇の大皿には、何を盛り付けても様にならないような気がするなぁ
バタートースト&はちみつポットとか、サンドイッチ&ピクルスとか、
ケーキ&フルーツ添えなら使えるかも・・



叔母は、アタシがこの家に引っ越してからは、来た事がない。
骨董品で埋もれた台所とは想像もしていないだろう・・な・・








床の間のウツギを愛でながら オヤジ晩酌


楚々としたウツギには似合ず、何かおかしいが・・

豚キムチで安焼酎


豚キムチ



夜のウツギも、なかなか趣があるな・・・


P1040354



しかし、床の間って大人の遊び場だと・・つくづく思うわ


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2017年04月28日

森の小さな動物達

この森の小さな棲家に引越しをしてから、
shinが大好きになった人は、陶芸家だった。

長田醇香さん

一昨年の益子陶器市で、彼女の作品に一目惚れしたらしい。

ガーディナーの「うさぎさん」といい・・どうやら土をいじる人に惚れるようだ。



一昨年、連れ帰った長田さんの作品
キャンドルスタンドになるオブジェ


キャンドルスタンド







昨年の陶器市も、真っ先に長田さんのブースを訪ねたshinは、
又もオブジェを連れ帰った。

そして、この時・・
小さな動物達を作って頂けないかと・・お願いしたらしい。
自作の「合歓の木の電気スタンド」に遊ばせたいと・・
クドクお願いしたそうな。

家に帰ると自室に籠もり、なにやら工作をしていた。

長田さんのオブジェに豆電球をセットして作った灯りを、
玄関の下駄箱の上に置いた時は驚いた。

ぼぉーとした灯りが玄関に映えて・・
小さな森の祠のようだ。


電気スタンド









半年くらい経ったろうか・・
長田さんから宅配便が届いた。


森の家に宿る動物達

森の家(鳥)



ムササビ



森の家


森の家2





shinがお願いしたのは、4つか5つの動物だったらしいが、
届いた箱には、9つの動物がいた。

飛び上がって喜んだshin
玄関外の表札にも動物達を宿らせた。


ムササビ



子リス



子兎



子兎2


木の葉





森の音楽教室




静かな森の家を棲家とした動物達の、
ちょろちょろ・・ざわざわ・・うきうき・・楽しく暮している様子が、
長田さんに伝わりますように・・・・

ありがとうございました。


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2015年03月17日

こういうピアノ弾きになりたい





オヤジ晩酌


昨日残ったトマトシチューにチリペッパーを加え、

硬いままのマカロニを入れ、柔らかくなるまでグツグツ煮込み、

チーズを乗せてオーブンで焼いたもの。



「アラビアータ」



アラビアータ











もう少しだけ飲もうかなと、グラスに安焼酎を注いだ。

チョコレートぼんぼんを口に放り込み、YouTubeでモーツァルトのピアノ曲を探す。



ふと・・・

むっちりと太った天使達が、ふわふわ遊んでるような音を紡ぐピアノに惹きつけられた。



ピアニストは、フツーにその辺にいそうな太ったオバチャンだった。

ときどき行く魚屋の女将さんにどことなく似ていて笑えた。



オーケストラとの練習風景に、思わず興味が沸く。

しかし、どうしてピアノの蓋を閉めてるんだろ・・・と、不思議だった。




謎はすぐに解けた。

そのオバチャン、タバコを吸っていた。

実にうまいタイミングで、タバコの灰を、ピアノ蓋に置いてある灰皿に落とす(笑)

チェロのおじさんが目を剥いている(爆)



本番の映像もあり、トリミングされていた。

なんて素晴らしいモーツァルト弾きなんだろう・・・音が踊ってる・・

年齢は、当時80歳を越えていると思う。






しかし、この女性・・素敵だ。

80歳をもって、まだまだ進化しつづける技術には、きっと天使が宿るのだろう。

美しい人って、心がおおらかで自由なんだと思う。

こういうふうに歳をとりたいもんだ。

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2014年12月05日

しばしのお別れ

お隣の独り暮らしの奥様とは、メル友をきっかけに親しくなった。

85歳にもかかわらず、コンピューターを使いこなし、スマホも自在に操る。

「娘が温泉に連れて行ってくれるので、3日ほど留守になります。」

とか・・

「おりんごが届いたので、お福分けをお庭の生垣のところに置いておきました。」

などと、こまめにメールを頂く。


アタシが家にいても電話には出ないということを察知してらっしゃるようだ。


絵文字も使っていて、感情表現が巧みな微笑ましい文章なのだが、

文の最後に、「ハイビスカス」「ハイビスカス」と必ずある(笑)

きっと、ハイビスカスの花の絵がアタシの携帯では出ないのだろう・・









ある日・・・

「ちょっとお話ししたいことがありますので伺ってもよろしいですか?」

・・とメールが来た。




心臓に、ペースメーカーを入れるため、娘さんの住む街の大学病院で手術をすることになったらしい。



時折、手作りの食べ物をお届けしてはいたが、

今日は何か、とっておきの美味しいものを作って差し上げたいと・・

あれこれ考えた末・・

まず、パンを焼くことに。

粗挽きカカオ豆とクランベリーのパンは、うまく焼けたようだ♪


カカオ豆とクランベリーのパン




それから、最近、得意になったグラタンを作った。

こういう時のためにと、アルミホイルのグラタン皿を買っておいたのが役に立った♪

熱いうちにお届けしようと焦ったので、写真を撮り忘れたのが残念。

可愛くいったのにナ・・












オヤジ晩酌



アタシがクヨクヨしてはいけないな・・・・と・・

ウチ用には、ゴルゴンゾーラを足して焼き、

パンチを効かせた「チキンと海老のマカロニグラタン」


チキン&海老のマカロニグラタン









励ますつもりで、つとめてにこやかにフツーの顔をしてパンとグラタンを持っていったのに、

逆に励まされてしまった。


「寒いうちは娘の家に居候して、

 春になって暖かくなったら、ここに帰って来るつもりです。

 ひとりは気楽ですしね、なにより自由ですからね・・
 

 ま、当座は娘の言うことを聞いておとなしく従おうと思ってます」


と、いたずらっ子のように笑ったお顔に、思わず見惚れてしまった。




アタシが同じくらいの歳になった時、

こんなに悠々と、毎日を楽しんで生きられるだろうか・・

もっと怖がりんぼうで、めそめそしたり、うろたえたり、落ち込んだりするんだろうな。
気難しげで高慢ちきなオババになるかもしらん。

骨董がらくたの部屋で背中を丸めて珈琲すすってる図が目に浮かぶ・・



こういう涼やかな婦人になるために、これから先、何をどう考え、生きたらいいんだろう。

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2014年11月28日

バクの棲家

この日・・バクから

「アップル・アップサイドダウンケーキを焼いたので、味見に来ませんか?」

・・とのメールがあった。


アタシは、この難しげなネーミングのケーキにとっても興味が沸いた。

それに、バクの家の中には上がったことがなかったので、

一も二もなく、鼻歌まじりで車のエンジンをかけた。

バクの家は、ウチからは徒歩圏内なのだが、この日は冷たい雨が降っていた。





アタシの大切な、数少ない友人の一人であるバクは、

この家で、犬のハーちゃんと二人きりで・・

夢を食べながら暮らしている。



友人の家1


ハートちゃん♪





想像はしていたが、バクの趣味に魂を奪われたといっても過言ではない。

このメインの照明は、バクの食べる”夢”の一つなんだろうな・・


友人の家2



珪藻土の壁に映える間接照明からは、とても不思議な空気の輪っかが放たれていた。


友人の家3





出窓のカーテンには、アタシの憧れである、クリスタルのオーナメントが・・・


窓のオーナメント1




窓のオーナメント2




「お茶は何がいいかしら」

キッチンからのバクの声に我に返る。

淹れてくれたのは、ローズヒップ&ハイビスカスのハーブティだった。


友人の家4




このケーキ・・何といったっけ・・・

アップル・アップサイドダウンケーキ♪

素晴らしく美味しかった☆

濃厚で、ずっしりしたケーキだった。


友人の家5




時を忘れ・・アタシはバクの棲家に居続けた。


友人の家6








「ノームの家って、千と千尋の神隠しに出てくる”湯婆婆の部屋”そっくりだから好き」

・・と・・バクが言った言葉が忘れられなくて、

家に帰ってから動画を見てしまった。

なるほど・・そうかもしれない(爆)





オヤジ晩酌


「ブリの塩焼き」 で安焼酎を飲む



薪ストーブに、ブリ大根の鍋をかけていたバク・・

アタシも、急にブリが食べたくなり、帰りがけにスーパーに寄ってブリのアラを買ったのだった。


ブリの塩焼き








森の家の周りに・・・・ウサギとバクの棲家がある・・


なんて幸せな人生だろうと、ことさら思う冬の日だった。

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2014年07月06日

でえく活躍するの巻

「うさぎさんの家に行きたいんだけど、乗せてってもらえないかな」
・・とのshinに、
ちょうど練習中だったアタシは内心、舌打ちした。

「機材があるからチャリだとキビシイんだ」

shinの得意分野である、台所回りの工作をする約束をしてたらしい。
女嫌いなshinにしては非常に珍しいことと、アタシも首を傾げる。

どうやら、shinはうさぎさんのボーイフレンドに昇格したらしい。



うさぎさんは料理が苦手な人だった。
と言うより、めんどくさいからキライだったらしい。

お店と自宅が遠かったのも要因かもしれない。

お店で夜遅くまで仕事をして、会員になってるジムに直行して汗を流し、
自宅に帰る途中でコンビニに寄り、麦酒とスパゲティを買い、
束の間の晩酌をして、寝る・・が日常だったそうだ。
友人達と飲みに出ることも多かったらしい。

なにしろ、自宅には、鍋釜類は一切無いというのが驚きだ。
あるのは、お皿一枚&グラス1個と冷蔵庫のみだったらしい。

しかし、転居した家には、ちっちゃくて、なかなかお洒落な造りの独立キッチンがあり、
前の住人(大家さん)の食器類、立派な銅鍋やフライパンなど・・揃っていた。

うさぎさんは、料理に目覚めたと言っていた。
ジムも脱会したらしい。

「鳥の声を聞きながら畑を耕してるのよ、すごい労働なんだけど爽快なのよ〜
 なぁんにもなくても畑の野菜と美味しいオイルと、とびきりの塩があれば、
 自分で作る料理が一番美味しいわ〜ランチに行く人の気が知れないわ〜」
・・と、平然と言っている。

朝起きてすぐに畑の野菜を摘み、オリーブオイルでチャッチャと炒めて岩塩を振り、
卵を焼いて、
ご飯を食べる美味しさと、幸せを実感したらしい。
アタシが勧めたオリーブオイル&パハール岩塩がお気に入りのご様子。
市場の帰り、どんなにお腹空いても我慢して、家で食べるそうだ。

変われば変わるもんだと・・思う(笑)


しかし・・そんなうさぎさんの台所の動線は、あまりにも悪過ぎた。

まぁ、いろいろな事には目をつぶっても、布巾などのクロス類がないのには驚かされた。
洗い物も、流し台もガス台も、手拭もすべてキッチンペーパーを使うらしい。
箱入りのキッチンペーパーが、塩壷の上に傾いて乗っかってた(爆)





前置きが長くなったが・・


(何言ってんのよ、7キロの楽器背負って駅までこいで行く人がぁ)
・・と、言いたいのをこらえて、しぶしぶ、shinを車に乗っけて、うさぎさんの家に向かった。



この構図が面白かったのでカメラに収めた。

台所で構想を練ってるshinと、そしらぬ風体でパソコンに向かってるうさぎさん


うさぎさん&shin



仕事を始めたでえく


うさぎ邸のshin2



でえく 「ねぇうさぎさん、キッチンロールどこにあるの?」

うさぎ 「え〜ロールって何?・・ないわよ、どうして?」

でえく 「ロールの幅を測りたいんだ」

うさぎ 「・・・箱しかないもん・・」


そして・・
キッチンロールを知らないうさぎさんの運転する車で、
二人はスーパーにキッチンロールを買いに行った。




完成したキッチンペーパー掛け

ぽってりしてて可愛い☆

ストッパーもちゃんと付いていて、取り外しも楽だし、かなり良く出来ている。
余り木を使い、角は丸くカットしてヤスリをかけてあるところなんぞ、
あったかい愛情を感じさせられる(笑)


うさぎ邸の工事完了♪










うさぎさんのショップのオープニングパーティには、15人ほどの親しい友人が招かれた。

もちろんアタシもshinも招待されたが、アタシは仕事の都合でやむなく欠席。
shinは、うさぎさんの希望で演奏をした。

「naoちゃんチのドウダンの刈り込み、いいなぁって前々から羨ましかったのよね〜」

・・とかなんとか・・宴の中でのうさぎさんのひとことにshinは奮起したに違いない。
きっとそれ以来、頭の中でいろいろと構想を練っていたのだろう。





「shinチャン、大丈夫かしら・・汗だくだし、指でも怪我したら取り返しつかない〜どしたらいい」
・・・と、電話の向こうのうさぎさんは、本気でおろおろした様子だった。

様子を見に行くと、でえくの刈り込みは佳境に入っていた(爆)


ショップの入り口両側


刈り込み4
刈り込み3





駐車場へのアプローチ


刈り込み2



刈り込み1





日も傾きかけて・・

どんな風になっただろうかと、再び様子を見に行ったら・・

でえくは、まだ黙々と刈り込みを続けていた。


shinの刈り込み


えらいなぁ・・でえく・・

今夜のオヤジ晩酌の肴は、3人分作るかな・・と、アタシも気分が弾んだ。


ブログのタグ ”美しい人” に、ついにshinも殿堂入りした日。

at 16:31|PermalinkComments(14)

2014年07月04日

うさぎさんの転居

うさぎさんは、アタシが故郷に引越しをして間もなく、親しくなった人。

・・と言っても・・
ガーデンショップのオーナーと客”ではなかった。
たまぁに花を買いに行くアタシを、うさぎさんは覚えてはいなかった。

友人に発展したきっかけは、
モッシュ・アワのすうぷを運んだ時からだった。

今思えば・・何故、唐突に料理を持って行ったのか・・
ましてや、得体の知れないスープだし(笑)
普通の感覚なら、食べないだろう。
アタシも、持って行ったものの、帰宅してから後悔した。

ところが、後日、うさぎさんは凄く喜んでくれた。
「あれは何と言うスープ?こんな美味しいスープ食べたこと無いです!作り方教えて」
・・と言ったのにはびっくりした。

きっと彼女は、アタシと同じ胃袋を持っているのだろう・・
そして、無用心なところが・・アタシと似ていた。







ある日、訪ねて来たうさぎさんが悲しそうに、しかし意を決した表情で言った。
「今のお店ね・・出て行かなくてはいけなくなったの」

それから2週間後・・

「10年くらい空き家になってる家を貸してもらえることになったの!」
・・と、電話の向こうで息を切らしているうさぎさん、
なんと、アタシの家から近い場所だった。

しかし、家を見ないで決めるって・・大丈夫なのかしら・・不安がよぎる。

そっと見に行ってみようという事になり、
アタシは、うさぎさんの車に乗って、胸を弾ませた。

うさぎさんは、「だいたいの場所は教えてもらったんだけど」・・と言いながらも迷った(笑)


ここだ!そう、ここよ!

暗くてよく見えないので、車のライトを家に向けた。


闇の廃屋



なんてアンティークなの!素敵ぃ!!
煙突があるから、きっと暖炉があるのよ!

・・と、二人は手を取り合って小躍りした。


闇の廃屋2



が・・・・・

足元に注意しながら庭に侵入して、近くで見ると・・

かなり、傷んでいる・・

うさぎさんは、有頂天だったが、
アタシは内心、ちょっとショックだった。


闇の廃屋3


闇の廃屋4


闇の廃屋5






それから3ヶ月間で、うさぎさんは自分の手で、
お店兼住居を作り上げたのには驚いた。

業者に頼んだのは、トイレを取り替えたくらいで、
デッキの補修、ペンキ塗り、いろいろな所の修繕、庭の開墾、
これらすべて、お仲間の助けを借りながらも、彼女がやった。

その間、仕事をこなしながら、
お店と自宅マンションの引越しもして・・

独りきりで頑張った。




玄関


うさぎさんの家



南側は、色を抑えたハーブ系の花畑

お客さんは、ここを通りながらショップに入ることになる。

うさぎさんの家2


通路の反対側

ウサギさんの家8





あの朽ち果てたデッキは、いかにもうさぎさんらしいディスプレイで変貌した。

うさぎさんの家6

うさぎさんの家7





うさぎさんの家は、
山間に建つ大学の敷地の真下になっている。


大学構内との境のコンクリートブロック壁の隙間に、ラズベリーが自然に生えていた。

風に乗って飛んだ種が棲み付いたのか・・それとも・・
鳥が種を運んだのだろうか・・

それはまるで・・
うさぎさんの新たな旅立ちを祝福しているかのようだった。

勝手に生えたラズベリー1



「宝石より綺麗でしょ!」

・・と言った、うさぎさんの輝く笑顔も素敵だった。

勝手に生えたラズベリー2





”うさぎさんのボーイフレンドに昇格したshinの巻” に続く・・




※ この記事の一番下に書いてある 「なんとかに参加中」 は何かしら?
参加してないんだけどなぁ〜


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2014年02月21日

心が震えた日

息を止めて見つめた真央ちゃんのフリーの演技・・

凄かった。

何度再生しても、感動で心の動揺が収まらなかった。

立ち姿ですら他の追随を許さない美し過ぎる真央ちゃんが・・
演技が終わった時に見せた、下を向いて肩を不自然にいからせた無防備な姿に
胸が締め付けられた。

顔をふぅっと上げて、くにゃぁっと歪ませ、頬を流れ落ちる涙は、ダイヤモンドより美しかった。


人生の記念として写真をお借りしました(ありがとうございます)


真央ちゃん1


真央ちゃん


真央ちゃん2






夜になって、ふと気がついた。

そうか・・彼女の目標は、作品を完成させることだったんだ・・・と・・

それにしても、4年間、
来る日も来る日も練習し続け、
試合でしか確認出来ない過酷な試練に前向きに挑み続けたその精神力。

心からおめでとう。

天国のお母様もどんなにか喜んでらっしゃることでしょう。





真央ちゃん、勇気と希望をありがとう!

お花


2014年 2月21日  ソチ冬季オリンピック  フィギィアスケートの舞台によせて



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2013年05月14日

楽しんで生きるということ

「引越しはすんだんかい?
 首を長くして待ってるのに、ちっとも現れんから痺れ切らして電話したわ」


・・・と・・母方の親戚からお叱りを受けた。

毎年、庭の葡萄を摘んで、葡萄酒を密造してる伯父は入院中。
絵を描くことが趣味で、出来上がった新酒の瓶に、葡萄の絵を貼り付けて、
毎年送ってくれたっけ・・

まずは病院にお見舞いに行き、
その後、伯父の家に寄った。

長いこと伯父の介護をしていた伯母の今の暮らしは、
月水金と病院へ通い、日がな一日、伯父の傍にいる他は、
広大な敷地に建つシックな家に、たった一人で住んでいる。


門を入り玄関のブザーを押すまでに・・とてつもなく歩く・・(笑)



玄関までのアプローチ






















じいちゃんの三回忌に伯父が建てたカラスのモニュメント・・健在だった(爆)


表庭





















やっとたどり着いた玄関・・懐かしいな・・
質素でシックで・・大好き。

ブザーを押しても静まり返ってる・・

あぁ、裏の草むしりしてるんだわ・・と裏のブドウ畑に行ってみた。



玄関


























案の定・・伯母はブドウ畑にいた・・

長いことご無沙汰していたので、アタシだと気が付くのに時間がかかったようだ(笑)

葡萄畑の草を踏みながら、ゆったりとこちらに向かって歩いてくる伯母は、
水牛のようで可愛かった。

「お茶でも飲みましょ」

・・と・・日焼けした顔をほころばせた。



勝手口の通路脇にある、ちっちゃな小屋がすごく素敵だった♪
20年以上前に伯父と二人で手作りしたそうだ。

大谷石を積み上げ、トタン屋根は大工さんに頼んだらしい。

収穫したジャガイモや玉葱などの貯蔵庫になってる。


大谷石の小屋

























「お勝手からで悪いけどササ入って入って」 と、伯母の動作がとたんに機敏になる。


勝手口























勝手口から入り、台所に通された。


台所は土間形式の板張りで、床から大谷石を何段か積み上げ、壁は漆喰。
天井板がなく、太い梁がむき出しの吹き抜けで開放感がある。

床から立ち上げた長方形の木の台があり、畳敷きになっていて8帖ほどある。
ちょいと腰かけるに、ちょうど良い高さ。

脇には食卓と椅子が置かれて一体になっている。

流し台は、壁際に一列に据えられてあり、シンプルで和む。


「昨日、里から新茶が届いたんだわ」・・と、
大振りの茶碗になみなみと注がれた八女茶が美味しかった。

いろいろ大変でしょう?寂しくないですか?と聞くと・・

「寝たいときに眠れるしね、楽なもんだよ。
 それにね、案外いいもん食べてるんだよ」
・・と破顔する。

「今朝もね、パンがあったから・・シチュー作って食べたんだよ、
 その辺の菜っ葉摘んで、冷凍してあるトウモロコシ入れて、
 美味しく出来たよ。あんた、食べるかい?」

なるほど・・流し台の上には、菜の花みたいな菜っ葉や、蕗が笊に乗せてある。
これはきっと晩御飯のおかずにするのだろう。


手土産を何にしようかと悩んだが、
近所の和菓子屋でドラ焼きを買った事が悔やまれる。

あぁ・・パンでも焼いてくればよかったなぁ・・・
それとも・・呑んべえ寿司も喜んでくれたかもしれない・・




買い物はどうしてるの?スーパーまでは遠いでしょ・・と聞いたら・・伯母は笑って言った。

「そこにコンビニ出来たでしょ、あれは便利だわ、お金も下ろせるし、
 何でも珍しいものが売ってるねぇ」 と、目をきらきらさせて笑う。

コンビニまでは歩いていくの?と聞くと・・

「1・5キロくらいだからわけないよ。
 足が前よりはちょっと遅くなったけど、田んぼの畦の花を眺めながら歩くと楽しいよ」



せっかく来たんだから、何かやる事ないかと聞いても、何んでも出来るから大丈夫だと笑う。


さっき、ご仏壇にお線香を上げた時に、枯れかけた椿の花が気になっていたので、
「椿の花、新しいのを切って来ようか?」と言ってみた。

伯母は案外素直に喜んだ。

何でも雄大なものが好きな性質らしく、仏壇の花瓶も浜田庄司のデカイ壷だった(爆)

アタシが水を取り替えるから待ってて・・と言うのを制止して、
上半身が隠れてしまうような花瓶を持って・・スタスタと縁側を進み、
ガラス戸を開け、枯れた花を庭に投げ水を捨てた。
「いつもこうしてるんだよ」 と、振り向きざま、ニッと笑う。

真っ赤な椿の花を投げ入れした壷を眺めて・・伯母が言う。

「綺麗だねぇ、よかった、気になってたんだよ、ありがとねぇ」






「今日は嬉しかったよ、またおいでね」

齢80になる伯母の笑顔はとても素敵だった。

伯母























帰り道・・
伯母がいつも通るコンビニまでの道を、車をゆっくり走らせる。

田植えが始まっていた。

田んぼ
























心が洗われるような一日だった。

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2012年04月09日

桜咲く

ひとり、近くの桜を見に行った。
桜を見上げるとシャコンヌが聞こえる。
周りの喧騒は遠のき、今を生きる喜びに包まれる。


桜4






















バッハ シャコンヌ BWV 1004
violin/ハイフェッツ





構えない立ち姿のハイフェッツが奏でるシャコンヌ・・不思議な磁力。
本当に無造作なバッハ。
知りえる限り、一番美しいシャコンヌと思う。

あぁ・・アタシはこういう人生を、ずっと追い求め続けているのだと・・
強く思い知った今年の桜。


桜2























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